手の届くところにあるロボット

IIOT(産業用IoT)対応で、URロボットがもっと使いやすく-離れていても大丈夫

作成者: Universal Robots|2018/11/26 9:07:04

 これまで多くの製造業の間に浸透してきた協働ロボットの概念とは、簡単かつフレキシブルに使え、人間の作業員の横でも安全に作動するというものでした。しかし時間外のシフトで、従業員が働いていない間に問題なく作業を続けることはできるのでしょうか。または、ロボットが他の機械や設備に組み込まれていて、人間の作業員は同じ工場の別の場所で他の作業に集中している場合は?

 コボットは、近くに人間がいないときでも協働できるのでしょうか?

 もちろんです。産業用IoTIIoT)対応のURロボットは、人間の作業員から離れていても、協働を続けます。

 

URコボットはIIoTにも対応

 Universal RobotsUR)のコボットは、イーサネットIPProfinetMODBUSTCP/IPといったプロトコルに対応しており、あらゆる工場のIIoT環境で相互利用可能です。URはロボットのステータスデータに安全にアクセスできるフレームワークも提供しているので、データ収集や分析に利用して生産性や品質の向上に役立てることもできます。ユーザーはデベロッパープラットフォームUR+から安定したSDK(ソフトウエェア開発キット)を無料でダウンロードでき、安全なネットワーキングアプリケーションをカスタムで作れます。UR+の製品を使ってすでにたくさんのIIoTシステムが開発され、活用されています。ここではIIoTに対応した協働ロボットの応用方法とその有用性を示す優れた事例をいくつかご紹介します。

UR+にあるURコボット対応プラグ&プレイ製品を使ったIIoTソリューションには、Robotiq社のソフトウェア「Insights」やAirgate社の遠隔アクセスソリューション「ARCS M2M」などがあります。作動する様子をショートビデオでご覧ください。

 

製造をモニターし最適化することで、ダウンタイムを最小に抑えるRobotiqのInsights

 Insightsはロボットのインテグレーションを迅速に行い、生産を最大化するように設計されたソフトウェアです。ロボットに注意を向ける必要が生じたらユーザーにショートメッセージを送信します。またリアルタイムのデータを送ってくれるので、生産をモニターしたり、トラブルに対処したりして改善に役立てることができます。Insightsを使うことで、ロボットを完全に遠隔操作できるようになりますし、ロボットエキスパートからのサポートを受けることもできます。

 

RobotiqのInsightsはお使いのコボットのパフォーマンス状況を、毎日詳しくレポートします。

 

SecomeaのM2M IoTロボットソリューションが、安全な遠隔操作とサービスをサポート 

 UR+のパートナーであるSecomeaは機械メーカーや工場向けに、遠隔アクセスソリューションの「ARCS M2M」を提供しています。ARCSを利用すると損失の元となるダウンタイムを減らし、ロボットの不具合や欠品などを迅速に見つけ出せるほか、メンテナンスや整備作業も改善できます。オペレータはどのデバイスからでも直感的に、安全に、オンデマンドでロボットにアクセスし管理ができ、内蔵のSMSアラームや通知管理も利用できます。

 

Secomeaの販売するAirgate社製ソリューション「ARCS」を使うと、ユーザーは安全なVNCクライアントを介して自身のURコボットに安全にアクセスし、制御ができます。

 

 Hireboticsのレンタルコボットサービス、生産性向上に役立つデータを提供

Hireboticsはメーカー向けの派遣会社というところでしょう。ただし、メーカーの課題解決支援のために派遣するのは、人間の人材ではなくURの協働ロボット。その仕組みは完全ターンキー方式で、ロボット手配、設置、インテグレーションのすべてが含まれています。だからどんな企業でも、ロボティクスの知識がゼロであっても、利用が可能です。でもHireboticsのサービスはそれにとどまりません。注目すべきサービスの1つはモバイルアプリを通じたロボットデータの提供です。このアプリは生産状況を追跡し、例えばロボットがもっと部品を必要としている、ツール交換の必要がある、といったことをプッシュ通知で知らせてくれます。

 

         Hireboticsのモバイルアプリがメーカーにロボットの生産性をリアルタイムで通知

 

Creating Revolutionsが証明。スタートアップでもIIoTのメリットを活用できる

 「IIoTは小規模メーカーの手には届かないもの」と思われがちですが、実際はそうとも限りません。自動化とlloT社に踏み切ったスタートアップ企業のCreating Revolutions社は、2桁だった不良品率をほぼゼロに改善。同時に製造作業の効率を約5倍に押し上げました。Creating RevolutionsHireboticsと協力し、サービス業で使われる顧客用ページャーの製造にUR3を導入しました。Hireboticsはロボットのプログラミング、設置、メンテナンスを一手に引き受け、さらにロボットが稼動した時間だけに課金するなど、小規模企業でもロボットを利用しやすい仕組みを作っています。Creating Revolutionsはスマートフォンを介してロボットのパフォーマンスをモニターでき、製造データのリアルタイムグラフを見ながら先を予測することもできます。Hireboticsはロボットのパフォーマンスをモニターし問題があればすぐに対処します。

 

「一定の時間内にUR3が製造するユニット数を詳しく把握することで、データを総合し、例えば人員が何人必要か、何の製造に重点を置くのが最適かなど、極めて正確で現実に即した予測が立てられます」と語るCreating RevolutionsのCEO、アイナー・ローゼンバーグ氏。同社のUR3は営業時間外も無人で働き続けます。

 

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